[pp.73-78]
李 洸昊 (早稲田大学)
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要旨:
本論文は, スリランカ中央州のキャンディ市のごみ問題と廃棄物行政に対する住民意識を, アンケート調査に基づき分析した。住民の多くは,ごみ問題に対して「関心」と「知識」があり, ごみ減量などの環境配慮行動への意図を十分に持っていることが分かった。ホームコンポストおよび自治体コンポストに対しては, 正確な情報を持っていない住民が多く, 住民が正確に理解できる広報プログラムが必要である。住民の環境配慮行動への意図形成は, 行政の能力や姿勢に対する評価に依存しており, 行政の計画能力や住民との対話能力, 職員の実務能力を高めるなどの国際協力事業を行うことが, より活発な住民の環境配慮行動を引き出せるものと考えられる。
キーワード:
住民意識, 廃棄物行政, 政策受容, ごみ問題, 途上国, スリランカ