[pp.70-75]
福田 昌代・野田 勝二 (千葉大学)
テーマ: 投稿
カテゴリ: 研究論文
要旨:
放射線量の汚染状況重点調査地域の指定を受けている千葉県松戸市,柏市,流山市は,都心に近く,人口が多い地域であるため,多くの人々が原発事故由来放射線の影響を受けたと考えられる。本研究では,3市の原発事故由来放射線の影響に関する新聞記事を対象としてテキストマイニングをした。原発事故発生からの時間の経過に伴う総記事数および報道内容の変化では,記事数は原発事故発生から約1年後に最多であり,報道内容は食品や空間等の放射線量の測定から放射性廃棄物の保管へ変化したことが明らかとなった。3市を含む記事数および報道内容の変化では,自治体により記事数や報道内容に違いがあったことが明らかとなった。
キーワード:
福島原子力発電所事故,環境汚染,リスクコミュニケーション,共起関係