[pp.63-67]
島田 正文,小谷 幸司,杉田 裕美 (日本大学,三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株),敬愛学園)
テーマ: 投稿
カテゴリ: 報告
要旨:
本稿では,小学校の通学路に着目し,今後の通学路環境のあり方を検討するうえでの基礎資料として,教員および地域住民を対象とした意識調査の結果について報告した。通学路の緑に関しては4~5割程度の教員や地域住民が不満を抱き,緑の量や種類も少ないと評価していることが把握された。今後の通学路環境の整備にさいしては,交通安全や防犯への配慮が最も重視されるなか,緑の量的拡大と季節感に配慮した緑の種類の確保が強く望まれていることが把握された。また,立地特性の異なる小学校区の住民では,求める通学路環境の整備の方向性が若干異なること,地域住民の6割以上は通学路の緑化活動への参加意向を有すること等も把握された。
キーワード:
通学路,小学校,環境整備・管理