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環境情報科学学術研究論文集27 (2013年)

[pp.43-48]

気候変動が圃場における水稲の生長に与える影響とその適応策に関する研究

辰己 賢一 (東京農工大学)


要旨:
愛媛県松山市にある1圃場を対象とし,地域単位で推計可能な作物収量算定モデルの開発を行い,気候変動が水稲の収量や水収支に与える影響を評価した。その結果,1) 将来の夏季における降水量の大幅な減少に伴い,灌漑に必要な水量が増加する。2) 将来,水ストレスの増加に伴い気孔開度が低下し,葉面からの蒸散量が減少するが,CO2濃度の増加に伴い光合成が促進され,水生産性が増加し,その結果,熱・水ストレスによる減収効果を増収効果が上回る。3) 将来気候下で移植日を現在より約1か月程度早めると,収量を維持しながら水資源を有効に利用することができる,以上3点が本研究で明らかとなった。


キーワード:
気候変動,水稲,圃場,作物収量算定モデル,統計的ダウンスケーリング

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