[pp.1-6]
野々村 敦子 (香川大学)
要旨:
管理放棄された竹林が無秩序に拡大し,周囲の森林や農地が駆逐されるという問題が各地で報告されてきている。これまで竹林分布の把握は,主に空中写真や衛星画像の目視判読で実施されてきた。しかし,目視判読には時間がかかるため,竹林分布を広範囲において把握する際の手法としては最適な手法であるとは言えない。衛星データを用いた解析により竹林分布を自動的に判読する手法も開発されてきているが,手法の確立には未だ至っていない。そこで本研究では, 衛星データの解析に基づく竹林分布判読手法の開発の現状を明らかにした上で,ALOS/AVNIR-2 およびPRISM データを用いた竹林分布判別手法を提案する。
キーワード:
土地被覆分類,数値表層モデル,ALOS/AVNIR-2 and PRISM