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環境情報科学学術研究論文集21 (2007年)

[pp.567-572]

台風時の降雨による陸域への海塩負荷量の評価

鳥居 厚志 ((独)森林総合研究所)


要旨:
高知県下において1997~2005年に降水の化学性,とくに台風時の海塩負荷量を調べた。台風時の降水は多量の海塩類を含むこともあるが,個々の台風によってはばらつきが大きかった。高知市における年間海塩負荷への台風の寄与率は9年間平均で16.2%であったが,80%近くの年もあり変動が大きかった。海塩負荷量は,海岸から内陸に向かって減少するが,海岸から16km離れた場所でも台風時の影響がみられた。海塩濃度の濃い雨が降っても,渓流水の水質には影響はみられなかった。また海塩負荷量は,台風の進路や風速によって大きく変動することが明らかになった。


キーワード:
降水,水質,海塩,台風