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環境情報科学学術研究論文集8 (1995年)

[pp.147-152]

サステナピリティからの社会指標の了解に向けて-自然環境の価値評価のための事例

桂木 健次,加藤 輝隆 (富山大学,富山医科薬科大学)


要旨:
人間は生存的利用に必要と見なす土地の開発を,その原生的空間の破壊でもって行い続けている。その残された原生がゼロを指向しているのかのごとく,人間以外の他の生物種への「効用」が取り扱われる余地は,これまでの経済学的思考にはありえない。しかし生態系的視点との統合を試みるスタンスに立つなら,多様な種が生育できるに十分な原生的空間を保障すべきで,現行の公的空間を扱う開発事業では,原生的/生態的自然とそうした生命の宿れる環境媒体の質/構造を,「効用」の外側に置いてマネージしている。すべての生物種にそれぞれの「損益」を認め,彼らが自生/共生していける空間を与えるような事業をマネージすることを聡るべき時代が来ているのである。


キーワード:
エコロジー,環境勘定,呉羽の森