[pp.135-140]
望月美久仁,鹿島 茂 (中央大学)
要旨:
本研究は,自動車利用者の交通量調整策に対する評価,それに基づく実施時の意志決定と実際の対応行動という一連のプロセスを仮定し,道路混雑緩和策に対する意見等の価値観を主観的属性として,これか交通量調整策に対する評価に影響する,さらにこの評値が実施時の意志決定に影響するという二点について分析することで,この仮定の妥当性を検証することを目的としている。研究方法としては,アンケート調査による結果を用いて,クロス分析と数量化II類により分析を行った。その結果,こうした調整策への評価には価値観が影響し,実施時の意志決定には調整策への評価が影響することがわかり,仮定の妥当性が検証された。
キーワード:
交通量調整策,自動車利用者,アンケート調査,意識分析