[pp.85-90]
畔柳 昭雄,渡辺 秀俊,田島 佳征 (日本大学,三洋テクノマリン(株))
要旨:
本研究では,近年注目されている都市内の水辺空間を対象として,「往民」と「市民」という2つの立場から見た環境評価の特性を把握することを目的とした。研究対象地は,都市内に存在する水辺空開として1993年にラムサール条約の登録湿地となった干葉県習志野市の谷津干潟とし,住民・市民それぞれ100名を対象としてアンケート調査を行った。その結果,住民と市民の立場の違いが環境に対する評価に影響していること,また,環境に対する評価は対象との物理的な係わり方によって相違が生じることなどを把握した。
キーワード:
水辺空間,住民,市民,立場,評価,数量化III類