[pp.45-50]
松本 茂,半田真理子 (建設省土木研究所)
要旨:
本研究では,公園内の園路から外れて歩いた踏み跡を「利用考の路」と名付け,茨城県つくば市の4公園を事例として「利用者の路」の実態を調査し把握した。その結果,「利用者の路」は公園の入り口付近や外縁部,水辺等に見られること,「利用者の路」の背景には大別してニつの動機があること,この動機と形態から「利用者の路」は,1) 外部進入型,2) 近路型,3)T宇路突破型,4) 標識目印型,5)水辺接近型,6) 景観探索型,7) 駐輪目的型,8) 園路平行型の8タイプに分類されることが明らかとなった。また,この8タイプを園路を計画・設計する上で取り入れるタイプと整序・誘導するタイプとに区分し,さらに以上8タイプを考慮した園路の計画・設計手法について考察を加えた。
キーワード:
公園,踏み跡,利用者の路,動機