[pp.39-44]
澤木 昌典 (姫路工業大学)
要旨:
兵庫県にあるニュータウン,神戸三田国際公園都市のフラワータウン地区およびぞの周辺地区を対象に居住者へのアンケート調査を実施し,居住者が保全したいと考えている緑地を明らかにした上で,その保全願望対象の差異を居住地区ならびに居住者の自然観による分類から考察した。その結果,ニュータウン居住者は個人の自然観に関わりなく「周辺の山並み景観」「残存する雑木林」「雑木林・池のある大公園」の3種の緑地に特化して保全願望を持っていることなどが明らかになり,今後の緑地保全に際し,地域内のさまざまな自然環境資源への居住者の関心と理解の育成などが重要であることを論じた。
キーワード:
ニュータウン,住民意識,自然観,緑地保全