[pp.9-14]
清田 信,伊藤 孝美,高蒲 裕司 (大阪府立大学,大阪府立農林技術センター)
要旨:
都市域の地表面温度計測によって小規模に分散した緑地の環境緩和機能について検討した。また,夏季に同様の検討をするため,微気象,熱収支を植被の異なる場所で測定した。表面温度は,植生のない人工構造物のところで最も高く,録被率の増加とともに減少した。都市城に存在する緑地は夏季の冷源となり,密度の高いほど気候に影響する効果が高い。そのため,効率的な録地構成や景観を考慮すると,分散した緑地の配置に配慮することが,熱環境の改善に有効である。
キーワード:
環境緩和機能,表面温度,熱収支,緑地