[pp.95-99]
千頭 聡 (日本福祉大学)
要旨:
創造型の地域環境づくりを進めるために,1)環境質の改善・生き物空間のネットワーク化,環境創造を軸とした組立て型の計画アプローチの採用,2)地域住民の計画への主体的な参加とそれを支える環境情報の共有化,3)環境とくらしの相互関係を理解して行動できる「環境人の育成」,4)環境規範を共有する市民ネットワークの形成が重要となる。さらに開発に伴う環境影響の低減化と,既に劣化している環境質の改善を図り,地域環境の総合的な管理と創造を進めるためには,代償回復の考え方が重要であり,興津川保全条例はその実現例である。
キーワード:
地域環境創造,計画参加,環境学習,代償回復