[pp.75-82]
西 淳二,高野由美子 (パシフィックコンサルタンツ(株),カリタス女子短期大学)
要旨:
遊歩空間の環境評価について考えてみるとき,どのような空間をもって良いとするのか,という評価の基準となると,美的環境の評価,空間景観の評価という側面から,人間の心理的・生理的な問題を含むことになり,なかなか回答の見つかりにくいものであると言える。そこで,日常の地下街・地下広場の中から,ごく普通に眼にとまった事例を写真撮影で残し,なぜそれが魅力的なのか,あるいは嫌悪感を与えるのか,を記述することで,「環境評価」のプロセスを市民レベルのものに取り戻すことができるのではないかという観点から,本研究を実施したものである。
キーワード:
地下空間デザイン,人間尺度,広場