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藤崎健一郎,勝野 武彦,高橋理喜男,葉山 嘉一,千村 俊介 (日本大学,三井不動産グリーンテック(株))
要旨:
近年,都市部においては緑の減少が著しい一方で,駐車場が数多く作られている。そこで駐車場を緑化することが緑の確保に有効であると考え,駐車場の地表形態(無舗装,舗装)ならびに利用形態(一般居住者用,各種施設用,自動車展示等用)に応じた緑化手法を検討し,手法ごとに可能な緑化率を算定した。次に束京近郊の4駅を事例対象地とし,各駅から500m以内の範囲にある駐車場の面積を地表形態,利用形態別に地図から測定し,緑化可能な面積を計算した。その結果,4対象地の平均で駐車場面積は地区面積の8%近くを占め,その65%程度が緑化可能と考えられ,これを実施した場合に地区の緑被率は5%あまり増加すると算出された。
キーワード:
駐車場,緑化,植栽,造園計画,都市計画