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丸田 頼一,柳井 重人,千葉 理恵 (千葉大学,(株)協和コンサルタンツ)
要旨:
本研究では,郡山市,宇都宮市,鎌倉市,金沢市,浜松市および熊本市の地方6都市を研究対象都市とし,都市計画区域内の緑地分布の現況と推移を把握することにより,今後の地方都市における緑地の保全および整備の方向性を検討した。その結果,一般に,緑地の大部分は市街化調整区域および市街化区域の内縁部に分布し,特に生産緑地および自然緑地が多くを占めること,鎌倉市を除く5都市では都市計画区域内の緑地が減少し,市街化区域内の生産緑地の減少が特に顕著であること,したがって,今後,生産緑地の保全,地域制緑地の指定の推進,都市公園等公共緑地の整備推進,緑のマスタープランの充実,強化が必要であること等が把握された。
キーワード:
緑地,地方都市,都市計画区域,緑のマスタープラン