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環境情報科学学術研究論文集14 (2000年)

[pp.231-236]

北上川河口域の塩分濃度分布特性とヤマトシジミとの関係

山田 一裕,三品 裕昭,須藤 隆一 (東北大学,宮城県立古川高等学校,生態工学研究所)


要旨:
本研究は,河口堰の設けられた宮城県北上川河口域において,ヤマトシジミの生態に影響を与える塩分濃度の分布特性を明らかにすることを目的とした。その結果,堰からの放水量が少ない時期に,流量や潮汐に関わらず底層の高塩分化が長期間持続する可能性が明らかにされた。一方,水深0~1m付近(干潮時)で流量が少ないとき塩分が常に0~1.5%程度上がった。また,シジミの生殖腺組織を観察した結果,北上川河口域におけるシジミの生殖期間は6~9月と考えられる。そのため,個体数を維持する環境条件として,シジミの生息に適切な塩分状態である水深0~1m程度の浅場を確保する必要のあることが明らかになった。


キーワード:
北上川,感潮河川,ヤマトシジミ,河口堰,塩分,生殖腺