[pp.201-206]
金井 昌信,青島縮次郎,杉木 直 (群馬大学)
要旨:
都市構造と交通体系の関係を考慮し,その管理,整備により自動車利用を抑制し,環境負荷を低減するという研究分野が重要視されるようになったが,郊外居住化とモータリゼーションの進展か激しく反応し合いながら進行した地方中小都市を対象として,自動車保有・利用状況とそれへの交通計画的対応に着目した研究は十分に為されているとは言い難い。そこで本研究は地方都市を対象に,運転免許保有者が自動車運転をする際に,意識反応として挙げた代替交通手段を潜在的な交通手段と位置づけ,都市構造と代替交通手段との関係を考慮しつつ,その交通手段への転換の可能性がある外出形式を検討し,その外出特性分析から自動車利用削減に関する今後の政策的課題を探った。
キーワード:
代替交通手段,自動車利用削減,地方都市,バス交通,自転車交通