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環境情報科学学術研究論文集14 (2000年)

[pp.189-194]

眼鏡関連産業の立地動向と職住形態特性に関する研究

野嶋 慎二 (福井大学)


要旨:
本研究は眼鏡を地場産業としている鯖江市において眼鏡関連事業所の変容,職住形態別の立地特性とその選定理由,及び典型的な建物形態を明らかにし,住環境の向上と地場産業の育成が一体となった施策を展開するための基礎的知見を得ることを目的とする。結論は以下のとおりである。1)創業時に事業所を開く場合,自宅の余分な空間を改修して事業所にする場合が多い。また移転して事業所を自宅と一体にする場合も多く,住居を中心として事業所の立地や規模を柔軟に変化させている。2)創業時,移転時において職住一体型は生活志向により場所を選定している傾向がある。3)職住一体型の建築形態は平面分離型と敷地内分離型が一般的である。


キーワード:
地方都市,地場産業,住環境,都心居住,混在