[pp.183-188]
伊藤誉志広,清水浩志郎,木村 一裕 (東邦技術(株),秋田大学)
要旨:
交通渋滞による環境汚染や都市内のモビリティ低下の改善策として,コンパクトなまちづくりや中心市街地の歩行環境改善が必要と考えられる。本研究は,高齢者の徒歩圏域でのモビリティ確保に有効とされるタウンモビリティの現在の動向調査や住民を対象としたアンケート調査の結果から,導入方策について考察することを目的とした。その結果,現在の多くのタウンモビリティ事業で利用者の確保に苦慮していることが明らかになった。一方で,地方都市住民はタウンモビリティに高い関心があり,ボランティアとしての協力もできることが示された。これにより,適切な導入方策を実施することで適用の可能性の高いことが明らかになった。
キーワード:
タウンモビリティ,電動スクーター,高齢者交通