[pp.103-108]
今田 寛典 (呉大学)
要旨:
昨今,市街地における子どもの遊び空間は非常に狭くなり,学校の校庭が主な遊び空間と\nなっている。校庭の整備計画はこのようなことを踏まえる必要があろう。しかし,従来の校庭の整備計画や設計は大人の目で見たものが多い。今後は,校庭での子どもの活動を計画設計に反映する\nことが重要であろう。そこで,本研究は,子どもの遊び行動に着目し,子どもはどのような遊びを,校庭のどの位量で行っているのかを調べ,校庭の計画設計に関する一資料を得るものである.得られた主要な知見は以下の通りである。工夫に満ちた多様な遊び行動が校庭全体で展開されている,また,遊具や施設の配置や維持管理,さらに校庭内の緑の整備等の重要性を指摘した。\n
キーワード:
小学校,校庭,遊び行動,遊具,遊び空間,緑化