[pp.91-96]
村松亜希子,小谷 幸司,柳井 重人,丸田 頼一 ((財)KEEP協会KEEP白然学校,千葉大学)
要旨:
本研究は,住民に対する意識調査を通じ,戸建住宅地における落ち葉の今日的な意義を示すことを目的に実施した。本研究の結果,落ち葉はレクリエーションや心理的な面から評価され,多くの地域住民に好意を持たれていること,住民の多くは,落ち葉踏み等のレクリエーションや堆肥づくり等のリサイクルを通じ,落ち葉との係わりを持っていること,落ち葉は地域共有の緑として認識されており,近所から舞い込む落ち葉に関しては,迷惑であると認識されていないこと,近所へ舞い散る落ち葉は懸念されており,その対処として近所への挨拶が生じていることから,コミュニケーションの促進にも寄与していることなどが把握された。
キーワード:
落ち葉,戸建住宅地,高木,住民意識