[pp.79-84]
三木 健史,平田富士男 (兵庫県立淡路景観園芸学校,姫路工業大学)
要旨:
一戸建ての住宅から構成される一般的な「まち」における住民のコミュニティ形成の醸成度とまちなみの形態との関係を明らかにする目的で,神戸市内に位置するまちなみの形態が異なる3組の調査街区,合計6街区を抽出し,各街区において住民のコミュニティ形成の醸成度が読みとれる行動等の観察と,コミュニティに対する意識変化に関するアンケートを実施した。外構にブロック塀などの構造物ではなく,植物を用い開放的な印象を与える修景を行っている街区において,コミュニティ形成の醸成度が高く,そのようなまちなみの形態の「まち」に住むことでコミュニティに対する新たな意識が形成されることが示唆された。
キーワード:
コミュニティ,住民意識,まちなみ,路上駐車