[pp.55-60]
原科 幸彦,出口 継之,松本 安生 (東京工業大学,神奈川大学)
要旨:
地域ゼロエミッション計画のような総合的な計画には,地域の各主体による合意と協力が不可欠である。そのためには,できるだけ早い段階から必要な情報が公開された上で,各主体が計画の策定に参加することが重要である。本研究においては,戦略的環境アセスメントにおけるスコーピングプロセスの重要性に着目し,環境影響評価法に規定された方法書の問題点を分析した。また,その改善策を挙げ,それに基づき屋久島ゼロエミッション計画を対象とした方法書を作成し,学生実験により以下の2点を明らかにした。(1)計画策定段階に内部で検討された代替案に関する情報公開の必要性,(2)地域や計画の特性に応じた社会・経済的な情報の重要性\n
キーワード:
戦略的環境アセスメント,地域ゼロエミッション計画,方法書,学生実験