[pp.37-42]
鳴海 大典,水野 稔,下田 吉之 (大阪大学)
要旨:
都市・建築計画に対して気候面の配慮を進展させることを目的として,現状の気候アセスメントの課題を明確化するとともに,気候情報活用フレームの提案,モデル地区を対象とした気候アセスメントの実施例について報告した。気候アセスメントの課題としては,1)自治体の気候環境に対する意識は低い現状であること,2)近隣公共データを使用する場合,データの吟味を怠れば大きな誤差が生じる可能性があることを示した。気候情報作成フローに従ったケーススタディーを実施した結果,近隣公共データでは把握が困難な局地気象の影響を考慮した住宅地計画指針を提案することが可能となった。
キーワード:
都市計画,建築計画,情報システム,気候環境アセスメント,クリマアトラス