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環境情報科学学術研究論文集10 (1996年)

[pp.153-158]

国土数値情報を用いた釧路湿原に流入する河川流域の土地利用状況の検討

矢沢 正士 (北海道大学)


要旨:
釧路湿原は,釧路川水系域の最下流部に位置しているため,湿原域に直接流入している河川数は16に達する。各流入河川流域の1970年代の土地利用解析から,自然的な土地利用面積(森林,荒地,内水面)と人為的に開発された土地利用面積(農地,都市用地)の比を流域の自然度とみなすと,自然度10以上が6河川,10~5が6河川,5未満が4河川であり,農地面積が15%以上含まれている河川流域の自然度が小さくなっている。1970年代から1980年代にかけての士地利用変化の検討事例によると,湿原域の北部で農地がさらに増大しており,その供給源となっているのは森林と荒地である。釧路湿原の自然環境を保全するためには,自然度が小さくかつ土地利用変化の大きい河川を中心として,水質のモニタリングを含めた流域管理が重要である。


キーワード:
釧路湿原,釧路川水系,流入河川,土地利用解析,流域の自然度,国土数値情報