[pp.61-66]
柳井 重人,丸田 頼一 (千葉大学)
要旨:
本研究では,生垣等の囲障分布と敷地条件の変化との関連性を把握することによって,今後の住居系市街地における生垣化推進の方向性を探ることを目的とした。研究の結果,囲障の変化には敷地条伴の変化が深く関与していること,生垣の減少は大規模敷地の細分化とそれに伴う建築活動に起因すること,建築活動を契機として接道空地幅が狭い敷地の接道部においても生垣化の可能性があること,今後,建築確認時の生垣化の指導・勧告等が有効であること,また,生垣用樹種の更新を機に地域を特徴づける生垣用樹種を導入する必要があること等を指摘した。
キーワード:
囲障,生垣,緑化,住居系市街地,敷地