[pp.37-42]
河邑 眞,Sanath JAYAMANNA , 辻子裕ニ (豊橋技術科学大学)
要旨:
都市域の植生は,地域住民に対して環境状態への充足感を提供する大きな役割を担う。急激な都市化によって植生域が市街地にとってかわる恐れのある地域も多く見られる。本研究では,都市域における区域単位の人口密度・住宅密度と緑被率との関連を既存の調査データにより調べ,植生条件の厳しい地域の抽出や都市域全体の環境状態の把握を試みた。さらに,LandsatTMデータを用いて得られる都市化に関する指標(UI)と正規化植生指標(NVI)を用いて,人口密度・住宅密度と緑被率との関係を見い出した。スリランカ・コロンボ市を対象地域としてケーススタディーを行った結果をここに報告する。
キーワード:
人口密度,住宅密度,植生,リモートセンシング