[pp.25-30]
山本佳世子,森下 英治 (東京工業大学,アジアエ科大学)
要旨:
本研究では,東京都を主に対象とし,公共的緑地へのアクセシビリティ評価を行った結果をもとに,都市密度評価を行うことを目的とした。さらに,対象地域における都市密度の程度を明らかにしたうえで,都市密度の高い地域における現状への対応策についても合わせて検討し,提言を行った。本研究では,データの処理や分析に,空間分析のツールとして有効な地埋情報システム(GIS)を利用した。その結果,東京都心部や多摩地区の中央部は良好であるが,23区内では東部,北部,南部,多摩地区では南部が人□密度に比ベオープンスペースが少なく,これらの地域にはオープンスペースを人口密度の現状に対応して配置すべきであるという結論を得た。
キーワード:
都市密度,公共的緑地,人□密度,地理情報システム