[pp.89-94]
森本英嗣・山下良平 (三重大学・石川県立大学)
テーマ: 気候変動・温暖化問題への関心―意識をより高め,行動へと移させるためには何が必要か?
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要旨:
本研究は,関東圏(東京都,神奈川県,政令指定都市除く)で不快と感じている太陽光発電施設(PV)があると感じている住民を対象に,PV設置段階における不快感の違いやその発生要因を探索した。また,彼らの個人属性との統計的関連性についても探索的に評価した。その結果,生活圏(2 km未満)から離れたところにあるPVに対しても不快感を抱き,それら既設PVに対して周囲への悪影響を緩和する対応策が求められていることが分かった。さらに,PV設置において,施工業者や設置主の対応や説明が不足していたことはもちろんのこと,PV設置後以降の彼らの対応の希薄さがトラブル発生につながることが示唆された。
キーワード:
太陽光発電,不快感,インターネットリサーチ調査