[pp.93-98]
山下良平 (石川県立大学)
テーマ: 特集:プラスチック資源循環の現状と戦略
カテゴリ: 投稿
要旨:
保護対象である希少な生物資源を活用したエコツーリズムの展開可能性について,地域外部者の貢献意思や参加意向の観点から分析した。具体的には,絶滅危惧種であるイカリモンハンミョウが生息する地域に焦点をあて,エコツーリズムの文脈において,その存在が地域活性化に寄与しうる新たな価値となる可能性を探索するため,大規模な社会調査によって評価した。その結果,対象地域そのものへの関心が高いほど,イカリモンハンミョウ周辺の環境保護に対する経済的貢献意識が高いことが明らかとなった。当地への訪問意向については,費用補助よりも現場での活動内容を充実させることで,多くの来訪者の獲得に繋がる可能性が示唆された。
キーワード:
イカリモンハンミョウ,エコツーリズム,インターネットリサーチ調査