編集委員会からのメッセージ

会員の方々へ:「環境情報科学」特集の編集について

2015年7月

昨年(2014年)の秋に行われましたアンケート調査におきましては、会員の方々からは機関誌「環境情報科学」の特集に関する貴重なご意見を頂き、有難うございました。それらのご意見を参考に、できるかぎり改善すべく、編集委員会ではさらなる努力を重ねたい所存でございます。

幾人の方々から、「特集テーマの選び方がわからない」というご指摘がありましたので、この場をお借りしてお答えいたします。現在の編集委員会はおよそ2年前、新たなアプローチを模索すべく、活動を開始しました。42巻4号(2014年3月発行)の「越境大気汚染」に関する特集がその第一号です。

まず、会員の方々の情報をもとに「環境情報科学」の所掌分野について集計を行い、「都市環境・快適性」、「気候変動、低炭素・循環型社会」、「生物多様性」などに分け、なるべく偏りのないよう編集委員会を構成いたしました。次いで、編集委員より、近年話題になっているトピックを提案してもらいました。それらについて編集委員会の中で、特集にふさわしいものを選び、かつ方向性、構成、執筆者などについての議論を経てブラッシュアップしています。その中で、自然科学と社会科学の両者にわたる構成となるような工夫もしております。

編集作業は主担当の委員を中心に、トピックの決定から発行まで半年近い期間をかけております。

系統立ったテーマの選定についても議論いたしましたが、会員の分野が多岐にわたること、特定分野に絞るとその分野の編集委員に負担が集中することなどから、実現は難しい、という結論に至っています。42巻3号(2013年12月発行)に、特集の編集方針について記しておりますが、これは、その方針に則ったものでもあります。

この一年余りの間、「環境情報科学」の特集では、環境問題という観点から社会科学と自然科学を横断するような構成となるように努力して参りました。一方、都市、低炭素・循環型社会、気候変動、生物多様性などの具体的諸問題を包括しうるようなテーマ(たとえば環境アセスメント、CSR、環境法などが考えられます)は取り上げてきませんでした。このような、具体的課題に焦点を当てたものとは異なる切り口のテーマも検討していく予定であります。また、もう少し実務的な視点からのアプローチも必要かもしれない、という認識も持っております。

最後に、会員の方々へのお願いです。特集で取り上げてほしいテーマがございましたら、いくつかのキーワードを member-jimukyoku@ceis.or.jp(@は送信時は小文字に直してください)宛にお送りください。ご希望の多いトピックに関しましては、編集委員会で検討させていただきたいと存じます。

さらに、特集の編集を担当されたいという方がおられましたら、テーマ名、企画案、構成(執筆者)などについてご提案ください。編集委員会で採択された場合には、編集委員会との共同作業として進めさせていただければ、幸いと存じます。

なお、特集に対しては、以下のようなご意見もありました。

  • 企業活動についてのことが少ないように感じる
  • 学術的傾向がだんだん強くなって来ているが、もう少し実務的な視点からのアプローチもテーマによってはあってよい
  • 環境問題の解決や緩和に資するようなトピックを中心にする
  • 環境に関する学際的な学術団体としての特徴を活かした政策提言
  • 理系だけでなく、文系と環境の関わりをシステムとして扱ってほしい(特集のタイトルだけを見れば、理系だけに見えるかもしれませんが、社会科学も多く取り入れています。学会の性格上、人文科学はあまり扱いません)
  • 最新の環境分野の動向を扱ってほしい
  • 常に社会変化に対応した特集が望ましい
  • 未来的な先取りしている情報などを考慮して欲しい
  • 時事的なテーマにだけに偏り過ぎない。長期的/予測展望的なテーマも必要
  • 現在抱えている社会・環境問題に対する対策と将来展望をアドレスする

以上