◆ねらい
大気中の汚れは、雨に溶け込んで酸性雨となって地上に降ったり、乾いたまま地上に達したりして、土壌や植物に被害をもたらします。自分たちの地域に降る雨などがどの程度汚染されているのかを測定し、他の地域の測定結果などと比較することにより、酸性雨の原因や影響、対策などについて考えるきっかけが得られます。
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1.雨の酸性度調べ
◆準備するもの
・雨を集める容器 ・酸性雨調査用BCG指示薬入りチューブと比色表 ・ピン ・輪ゴム ・粘着テープ |
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| ◆進め方 |
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(1)
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測定地点を決めます。測定地点は、地面や屋根、木の枝などからの跳ね返りやしぶきが入らないところとします。 |
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(2)
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雨を集める容器を蒸留水で洗い、天気予報の降水確率が50%以上のときで、まだ雨が降り出さないうちに測定地点に置きます。降りやむまで雨を集めます。 |
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(3)
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雨をやんだら容器を回収し、降水量を計ります。 |
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(4)
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採取した雨水のpH測定をできるだけ早く行います。測定方法は次のとおりです。
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指示薬入りチューブの隅にピンで小さな穴をあけます。 |
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指でチューブをつまんで中のガスを出し、雨水の中に入れて、スポイトの要領で雨水をチューブに3cmほど吸い入れます。 |
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よく振ってから、チューブ内の液体の色を比色表と見比べます。最も近い色のpH値を読み取ります。 |
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(5)
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測定したpH値をワークシートに記入します。 |
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(6)
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いろいろな測定地点の測定結果と比較し、また全国の測定結果などとも比較して、自分たちの地域に降る雨がどの程度汚染されているか、酸性の傾向が出ていればその原因は、などについて話し合います。
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| ◆インフォメーション |
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雨の酸性度を調べる方法はいくつかあります。その1例として、広島大学付属福山中・高等学校の実践事例も参考になるでしょう。 |
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雨の採取時期を統一しましょう。このアクティビティでは降雨の全量を採取しますが、雨の組成は降り始めから降りやむまでの間で変化するものです。「降雨の全量」「初期降雨だけ」「途中から」など採取時期によって測定値が異なりますので、採取時期については注意する必要があります。 |
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大気汚染物質にアルカリ性の物質が混ざると、pHが高くても雨が汚れていることがあります。導電率計があれば、導電率を計って雨の汚れを調べましょう。 |
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降水量や風向、採取場所の違いなどによって測定結果が異なるか、異なっていればその理由について考えてみましょう。 |
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| ◆参考 |
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左巻健男・市川智史『誰にでもできる環境調査マニュアル』(東京書籍、1999年) |
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2.大気中の酸性成分を調べよう
◆準備するもの
・ペットボトル ・フィルムケース ・氷を入れたジュース缶 ・ペットボトルを固定するもの(木箱や石など) ・pH試験紙 |
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| ◆進め方 |
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(1)
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ペットボトルの上部3分の2程度のところで切断します。 |
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(2)
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ペットボトルの上部の部分に、空気が通るように2〜3cmの穴をいくつかあけます。 |
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(3)
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ペットボトルの下部に、結露を受けるフィルムケースを置きます。 |
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(4)
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ペットボトルの上部を逆さにし、ペットボトルの下部の上にのせます。 |
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(5)
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ペットボトルの上部に、氷を入れたジュース缶を入れて、測定場所に設置します。設置するときは、ペットボトルがぐらつかないように、石や木箱で固定します。 |
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(6)
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フィルムケースに結露が集まったら、pH試験紙でpHを調べます。 |
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(7)
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いろいろな測定場所の測定結果と比較し、自分たちの地域の空気がどの程度汚染されているか、酸性の傾向が出ていればその原因は、などについて話し合います。

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| ◆インフォメーション |
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雨が降らなくても測定できるアクティビティで、雨の変わりに空気中の水分を集めることによって、空気の汚染を測定できます。 |
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地区にもよりますが、おおむね6〜10月頃まで測定が可能です。 |
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測定時間は、夏の暑い日であれば15〜20分で結露を集めることができます。 |
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測定場所は、道路の近く、住宅地、校庭、教室内、公園など複数の場所を選ぶとよいでしょう。 |
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※酸性雨の測定に関する留意点
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酸性雨などの調査は1回だけでなく、繰り返し行って多くのデータを集めてまとめることが重要です。自分たちの調査データの信頼性を検証し、調査結果にばらつきが大きく出るようならば測定方法や測定器具をチェックすることも必要です。誤差を少なくするためには、いつも決められた方法で測定するよう心がけましょう。 |
| (2) |
測定結果を比較するときには、場所の違いだけではなく、気温、湿度、風向、風速などの自然条件や、平日か休日かとか、測定の時刻と測定中の時間、付近の工場立地の様子などにも注意しましょう。 |
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